はじめに
GIANT(ジャイアント)の「PROPEL ADVANCED PRO」は、レース志向のライダーに向けたエアロロードバイク。漕ぎ出しの軽さ、加速の鋭さ、そして優れたハンドリング性能が特徴で、思い描いたラインをトレースする感覚はまさに圧巻。前世代モデルより軽量化しながらも、エアロダイナミクス・快適性・メンテナンス性を向上させた、まさに万能なレーシングバイクだ。
PROPEL ADVANCED PROの特徴
特徴一覧
- AEROSYSTEM SHAPING(エアロシステム・シェーピング)

エアロダイナミクスに優れたフレーム設計
- GIANTのエアロ技術「AeroSystem Shaping Technology」を採用し、空気抵抗を極限まで削減。
- フレームとフォークの形状が流体力学に基づいて設計されており、高速巡航性能が向上。
- 新設計の「CONTACT SL AERO BAR & SL AERO STEM」

カーボンフレームと一体型ハンドルバー
- ADVANCEDグレードのカーボンフレーム(T-700グレード)を採用し、剛性と軽量性のバランスを確保。
- GIANT CONTACT SLR AEROハンドルバーを搭載し、空気抵抗を最小限に抑えつつ、ハンドリングの安定感を向上。
- 高剛性「12mm THRU-AXLE & FLAT MOUNT」

ディスクブレーキ対応で優れた制動力
- 油圧ディスクブレーキを搭載し、悪天候でも安定したブレーキング性能を発揮。
- 「SLR 1 50 DISC」ホイール

リム外幅30mmに拡張し、タイヤとのシームレスな形状でエアロ性能を最大化。
- 「GAVIA COURSE 1 700×25C TLR」タイヤ

高性能ホイールとワイドタイヤ対応
- GIANT SLR 1 カーボンホイール(リムハイト50mm程度)が標準装備され、巡航性能が向上。
- 「OVERDRIVE AERO」システム

内装ケーブルルーティングでスッキリとした外観
- シフト&ブレーキケーブルがフレーム内に完全に収まり、見た目がスマートで空力性能も向上。
スペック一覧


項目 | 内容 |
---|---|
フレーム素材 | Advanced-Grade Composite |
フレーム重量 | 約950g(フレーム単体) |
フォーク | Advanced-Grade Composite、OverDrive Aero |
コンポーネント | Shimano Ultegra Di2 / SRAM Force eTap AXS |
ホイール | GIANT SLR 1 50 DISC Carbon |
タイヤ | GAVIA COURSE 1 700×25C TLR |
ブレーキタイプ | ディスクブレーキ(フラットマウント) |
シートポスト | GIANT Vector Carbon |
エアロダイナミクス | AEROSYSTEM SHAPING採用 |
剛性 | 高剛性12mmスルーアクスル採用 |
ジオメトリー特性評価
この動画では、ジャイアントの新作エアロロード「プロペル アドバンスド1」を実際に走行し、その性能を詳しく解説しています。
項目 | 星評価 | コメント |
ハンドリング | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 思い描いたラインに吸い込まれるような感覚で、直感的な操作が可能。 |
振動吸収性 | ⭐⭐⭐⭐☆ | カーボンフレームの特性により快適性を確保しつつ、適度な剛性感を維持。 |
反応速度 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 踏み込むだけでしっかりと加速し、瞬時にスピードに乗れる。 |
ペダリング効率 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 剛性と軽量化のバランスが取れており、ロスのないパワー伝達を実現。 |
ダウンヒル安定性 | ⭐⭐⭐⭐☆ | 高剛性フレームと空力性能により、下りでも安定した挙動を保つ。 |
どのようなライダーに適しているか
- レース志向のライダー
- 瞬時の加速とエアロ性能を活かし、レースシーンで優位性を発揮。
- 高速巡航を得意とするライダー
- 風洞実験を経たエアロフレームで、巡航時の抵抗を最小限に抑える。
- スプリンターやパンチャー
- 高剛性かつ軽量なフレームにより、スプリント時の爆発的な加速をサポート。
- エアロロードに興味のあるライダー
- メンテナンス性も向上し、扱いやすくなったためエアロロードの入門としてもおすすめ。
まとめ
GIANT PROPEL ADVANCED PROは、エアロ性能・軽量化・剛性を高次元でバランスさせた万能レーシングバイク。
特に、加速性能と巡航速度の維持が優秀で、ハンドリングの素直さも魅力。レース志向のライダーには間違いなくおすすめできる一台だ。最新技術を取り入れ、さらに扱いやすく進化した「プロペル」は、あらゆるレースシーンでアドバンテージをもたらすマシンと言えるだろう。