- はじめに:なぜ今、HUEZ 2なのか?
- サイクリストを魅了するLOOK 785 HUEZ 2
- フレーム設計とカーボンテクノロジー:LOOKの哲学を読み解く
- 【解説】なぜ上下異径のヘッドチューブがステアリング剛性を向上させるのか?
- 技術的特徴と性能の革新
- 最新ジオメトリがもたらす革新
- 空力と美しさを兼ね備えたフレーム設計
- 実走インプレッション:クライム&ディセント両立の完成度
- パフォーマンス評価
- クライミングもダウンヒルも妥協しない理由
- 他モデルとの比較と設計思想の違い
- サイクリストとしてLOOK 785 HUEZ 2を選ぶ理由
- 購入を検討されている方へ:これがあなたの次の相棒
- 総括:HUEZ 2は“素材”として最高峰の1台
はじめに:なぜ今、HUEZ 2なのか?
軽量クライミングバイクというジャンルは、重量だけで語れる時代を終えている。
LOOK 785 HUEZ 2は、単なる「軽いフレーム」を超え、ダンシング時の反応性、コーナリング中の剛性感、そして下りの安定性までを高度にバランスさせている。
LOOKが積み上げてきたラボレベルの解析とプロユースのフィードバックが融合した、いわば「洗練されたエンジニアリングの塊」だ。
サイクリストを魅了するLOOK 785 HUEZ 2


サイクリングにおいて「軽さ」「スピード」「快適さ」を兼ね備えたバイクは、ただの移動手段ではありません。それは、挑戦し続けるサイクリストの夢そのもの。
LOOK 785 HUEZ 2は、そんな夢を現実にする1台です。
「前作と変わらないのでは?」と思われがちですが、その真価はライドでこそ感じられるもの。今回は、軽快なクライミング性能と安定感抜群のダウンヒル性能を兼ね備えたこのモデルの魅力を徹底解説します。
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フレーム設計とカーボンテクノロジー:LOOKの哲学を読み解く
LOOKのカーボン製造は他社と一線を画す。自社でのプリプレグ成形をはじめ、異なる弾性率のカーボン繊維を部位別に積層(カーボンレイアップ)し、パワー伝達と快適性のバランスを徹底的に追求。
785 HUEZ 2の主要スペック

- フレーム重量:約990g(サイズM、塗装済み)
- カーボン素材構成:Ultra High Modulus Carbon(>80%)、High Modulus(>10%)
- ヘッドチューブ:上下異径(上1-1/8, 下1.5インチ)*
- シートチューブ:専用ラウンドタイプ(27.2mm対応)
- BB規格:BB386 EVO
この構造により、BB周辺とチェーンステーは高剛性、シートステーとトップチューブはしなやかに。結果として、「しなるが撓まない」フィールが得られる。これはシッティングでの長時間クライミングや、シビアなハイスピードダウンヒルにおいて非常に有効だ。
【解説】なぜ上下異径のヘッドチューブがステアリング剛性を向上させるのか?
■ 構造の基本
ロードバイクのヘッドチューブ=前輪まわりの力の集約点。ここには下記のような負荷が集まります:
- 前方からの突き上げ(バンプ・段差)
- 下りでの急制動時の力
- スプリントやダンシング時の横方向トルク
- 旋回時のねじれ
この負荷に耐えるためには、ベアリングが収まるヘッドベース部=フロントフォークのコラム受けが、広く・太く・剛性があるほど有利なのです。
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■ 上下異径で剛性が上がる理由
- フォークのコラム径を太くできる → 下側を1-1/2インチにすることで、**テーパードフォーク(コラム先端が太い)**が使用可能に。 → テーパードにより、ブレーキング時のたわみやよじれが大幅に軽減されます。
- ベアリングの接触面積が増える → 下部ベアリングが大径になると、力を受ける接触面積が広がる。 → 結果、局所的な力が分散し、変形が抑えられる=剛性感が増す。
- 下りやブレーキ時の“フロントの収束性”が向上 → 急ブレーキ時やワインディングを下る際に、ハンドルがブレにくくなる。 → 特にフロント荷重の多いダウンヒルで、直進安定性と操作精度が大きく変わる。
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LOOK(ルック)785 HUEZ DISC 2 プロチーム ホワイト サテンマットは、登坂性能に優れた超軽量カーボンフレーム。剛性と快適性のバランスが秀逸で、ディスクブレーキ対応により高い制動力も確保。Sサイズは小柄〜中柄のライダーに最適です。
【図解:異径ヘッドの断面イメージ】

[上:1-1/8インチ] → 操作性、軽量性重視
↓
[下:1-1/2インチ] → 剛性・制動力・安定性を重視
→ 上:しなやか × 下:力強い受け皿
= 絶妙なステアリング剛性バランスが実現
■ 実感する違い
- 下りでのライン取りが安定する
- 急ブレーキでフロントがブレにくい
- フロントフォーク全体の一体感が強まる
このように、上下異径のヘッドチューブは単なる“見た目のトレンド”ではなく、フロント剛性バランスを理論的に高めるための構造なんです。特にHUEZ 2のような軽量クライマー系バイクには、ダウンヒル時の剛性確保が極めて重要なので、この設計が活きてきます。
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技術的特徴と性能の革新

LOOK 785 HUEZ 2は、重量剛性比・快適性・応答性のトライアングルを高度な技術で成立させた、まさに“熟練者のための軽量バイク”である。ここでは、その核心に迫る。
■ フレーム素材:5種のカーボンファイバー構成
LOOK独自の「カーボン・コア・テクノロジー」では、5種類のカーボン素材をフレーム各部に最適配置している。これにより、剛性の欲しい部分には高弾性、振動を抑える部分には中弾性という、明確な機能分担がなされている。
【図1】カーボン素材配置イメージ(※例図)
トップチューブ:中弾性で振動吸収
ダウンチューブ:高弾性でペダリング剛性
BB周辺:超高弾性でトルク伝達性重視
シートステー:縦方向のしなりを持たせた設計
【表1】カーボン素材の配合と役割
カーボンタイプ | 主な配置部位 | 機能 |
---|---|---|
Ultra High Modulus | BB周辺、ダウンチューブ | 剛性とダイレクトな反応 |
High Modulus | ヘッド、チェーンステー | 操舵剛性と加速時のねじれ抑制 |
Intermediate Modulus | トップチューブ | 快適性としなやかさ |
Standard Modulus | シートチューブ | 重量バランスと安定性 |
High Resistance | フレーム全体の補強 | 耐衝撃性と耐久性向上 |
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■ LOOKのTube-to-Tube構造がもたらす接合精度
LOOKは創業当初から一体成型よりもTube-to-Tube接合を重視し、各チューブの角度や力の流れに沿った設計を可能にしている。
【図2】Tube-to-Tube工法の構造イメージ
[チューブ単体で成型] → [精密なカットと角度調整] → [高精度接着+ラミネート]
→ 応力分散に優れた自然な剛性バランス
この製法により、以下のような力の伝達効率の向上とフィーリングの一貫性が得られる。
LOOK ( ルック ) ロードフレーム 785 HUEZ DISC 2 ( 785 ヒュエズ ディスク ツー ) プロチーム ホワイト サテンマット S
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■ 驚異的な重量剛性比:990gで反応性を維持
LOOK 785 HUEZ 2のフレーム重量は、塗装込みで990g(Mサイズ)。
これは同価格帯の軽量バイクの中でも際立っており、特に剛性が犠牲になっていない点が秀逸だ。
【表2】他社軽量モデルとの比較
モデル名 | フレーム重量(M) | 剛性評価(主観+参考値) | 価格帯(参考) |
---|---|---|---|
LOOK 785 HUEZ 2 | 990g | 高(ねじれ剛性◎) | 約30〜40万円(フレーム) |
SPECIALIZED Aethos | 699g | 中〜高(横剛性やや柔) | 約50万円〜 |
CANYON Ultimate CF SLX | 865g | 高(硬質なフィーリング) | 約40〜45万円 |
BMC Teammachine SLR | 920g | 高(レース剛性) | 約45万円 |
■ 軽さ=万能ではない。だがHUEZ 2は別物
上級者にとって“軽さ”は条件であって、真に求めるのは軽さの「先」にある操作性とフィードバックである。
HUEZ 2は、ダンシング時のペダリングロスの少なさ、下りでのライン保持性、バイク全体の一体感で、その領域に踏み込んでいる。
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最新ジオメトリがもたらす革新
LOOK 785 HUEZ 2は、前作に比べ一見すると大きな変化がないように見えます。しかし、その内部には驚くべき進化が隠されています。

1. ワイドリム対応設計
トレンドのワイドリムに対応したフレーム形状により、タイヤの接地面積が最適化。これにより、高速での安定性が向上し、路面からの振動を吸収する快適性も手に入ります。

シートステーの美しいラインと軽量フレーム、エアロ形状のディスクホイールが特徴的です。
2. 低重心ジオメトリ
バイクの重心を下げたことで、急なカーブや高速ダウンヒルでも抜群の安定感を発揮します。初心者からプロライダーまで安心して操作できるジオメトリは、どんな地形でもライダーを支えます。

エアロ形状のフレームと統合されたケーブル内装、ディスクブレーキが高性能さを際立たせています。
空力と美しさを兼ね備えたフレーム設計
LOOKが誇るフレーム設計は、ただ軽いだけではありません。
• ケーブル類内装化により、バイク全体が美しく洗練されたデザインに。空力性能も向上し、無駄な抵抗を軽減します。
• 空気を切り裂くような流線型のフレーム形状は、ただ走るだけで「スピード」を感じさせ、見た目の美しさと実用性を両立しています。

軽量カーボンフレーム、エアロ形状、ディスクブレーキ搭載でヒルクライムと高速走行性能を両立する一台です。
LOOK 785 HUEZ 2のスペック表
項目 | 詳細 |
---|---|
フレーム素材 | 高性能カーボン |
重量 | 約7.0kg(完成車重量) |
コンポーネント | Shimano Ultegra Di2 |
タイヤの太さ | 25mm – 28mm対応 |
ジオメトリ | ワイドリム対応低重心設計 |
エアロダイナミック | 空力を考慮したフレーム形状 |
剛性 | 高剛性設計でパワーをロスなく伝達 |
ブレーキタイプ | ディスクブレーキ |
実走インプレッション:クライム&ディセント両立の完成度
登坂:ペダリングが吸い付くような感覚
5〜8%の中斜面区間(距離7km、平均勾配6.2%)にてテスト。785 HUEZ 2は入力に対して極めてリニアに反応し、ライダーが「力をかけたい瞬間」に即座に加速を返してくれる。これは、BB386 EVO+高モジュラスカーボンの組み合わせにより、ペダル荷重を逃がさない設計が功を奏している。
ダウンヒル:安定感と追従性の高さ
LOOKが特にこだわったのが、ダウンヒル時のステアリング剛性の最適化。上下異径のヘッドチューブ(特に下側1.5インチ)は、ブレードフォークと合わせて横剛性を20%以上向上させている。下りの高速コーナリングでの**「舵角に遅れないフロントエンドの追従性」は、単なる軽量フレームとは一線を画す仕上がりだ。
パフォーマンス評価
この動画では、LOOK 785 HUEZ RS DISCの実走インプレッションを実施。軽快な加速性能としなやかな乗り心地を詳しく解説しています。
項目 | 星評価 | コメント |
ハンドリング | ★★★★☆ | カーブでのスムーズな操作性が高い |
振動吸収性 | ★★★☆☆ | レース志向の設計のため路面の突き上げを多少感じる |
反応速度 | ★★★★★ | ペダルの入力に対して即座に反応 |
ペダリング効率 | ★★★★★ | 軽量フレームによりエネルギーが無駄なく伝達 |
ダウンヒル安定性 | ★★★★☆ | 低重心設計により高速でも安心して下れる |
クライミングもダウンヒルも妥協しない理由
• 軽快なクライミング性能
フレーム重量は約730g(フレーム単体)と、驚異的な軽さを誇ります。この軽さがライダーの一踏みに対する鋭い加速を可能にし、坂道を駆け上がる楽しさを最大限に引き出します。

プロチームホワイトカラーが特徴的。軽量で剛性バランスに優れた設計が、登坂性能とエアロ効果を高次元で両立しています。
• 快適なダウンヒル性能
低重心ジオメトリと剛性のバランスにより、長い下り坂でも安心感が持続。初心者でもラインを外す心配がなく、プロライダーには攻めた走りを可能にします。

軽量カーボンフレーム、エアロ形状、ディスクブレーキ搭載でヒルクライムと高速走行性能を両立する一台です。
他モデルとの比較と設計思想の違い
モデル名 | フレーム重量 | 特徴 | 設計哲学 |
---|---|---|---|
LOOK 785 HUEZ 2 | 990g | オールラウンドに近いバランス型 | 「軽さ+反応性+安定性」 |
Cannondale SuperSix EVO Hi-MOD | 866g | エアロ+軽量性の融合 | 「パワー効率+巡航性能」 |
Bianchi Specialissima RC | 750g | 極軽量・高剛性寄り | 「クライム特化」 |
Cervélo R5 | 703g | 超軽量・プロユース志向 | 「レース特化、快適性犠牲」 |
HUEZ 2はこの中でも「快適性と安定性のバランス点」が非常に高く、特にミドル〜ロングライド志向の上級者には他モデルにない“余白”を提供する設計だ。
サイクリストとしてLOOK 785 HUEZ 2を選ぶ理由
• 「軽さと剛性の絶妙なバランス」
軽量バイクにありがちな剛性不足が一切なく、全てのパワーを無駄なく推進力に変換します。

シックで高級感のあるデザインが際立っています。軽量かつ高剛性なフレームが、ヒルクライムとエアロ性能を両立させたモデルです。
• 「デザイン性の高さ」
フランスの美意識が詰まったデザインは、見る人を惹きつけ、ライダー自身の所有欲を満たしてくれます。

この写真はLOOK 785 HUEZ 2の完成車で、軽量設計とディスクブレーキを備えた高性能ロードバイクです。
• 「汎用性の高さ」
クライミングから平地スプリントまでオールラウンドに対応できる万能さが魅力です。

エアロ性能と統合デザインが特徴の高性能ロードバイクです。ブラックとイエローの配色が力強さと美しさを際立たせています。
• 「未来を感じさせるテクノロジー」
ワイドリム対応、内装ケーブル、空力設計と、次世代のバイクとして長く付き合える仕様になっています。

エアロ形状のハンドルと統合されたステムが特徴です。無駄のないデザインが空力性能と操作性を向上させています。
購入を検討されている方へ:これがあなたの次の相棒

LOOK 785 HUEZ 2は、ただのバイクではありません。それは、挑戦するあなたを後押しし、限界を超えるためのパートナーです。
「坂をもっと楽しく登りたい」「長距離でも快適に走りたい」と願うサイクリストにとって、このバイクは最高の選択肢です。
あなたが次のステージを目指す準備ができたとき、LOOK 785 HUEZ 2は必ずその期待に応えてくれるでしょう。
総括:HUEZ 2は“素材”として最高峰の1台
LOOK 785 HUEZ 2は、完成車でも充分な完成度を誇るが、真の価値はそこからの進化にある。
軽さ・反応性・快適性の高度なバランス設計は、チューニング次第で化ける余地を存分に残している。まさに「乗り手の意思を反映できる、知的なバイク」といえる。
この記事を読んだあなたへ:
あなたがもし、ヒルクライムだけでなくレースや長距離走行までも視野に入れている上級者であれば、LOOK 785 HUEZ 2は間違いなく一考に値する一台だ。
数値を超えたフィーリングと、長く付き合えるポテンシャルを、ぜひその脚で確かめてほしい。
LOOK ( ルック ) ロードフレーム 785 HUEZ DISC 2 ( 785 ヒュエズ ディスク ツー ) プロチーム ブラック サテンマット XS (適応身長目安:165cm前後)
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