キャノンデール SuperSix EVO Hi-MOD 実評レビュー。レースライダーに最適な進化型ハイモッド

Cannondale SuperSix EVO Hi-MODのフレームセット。エアロ性能を強化した設計で、軽量かつ剛性の高いカーボンフレームが特徴。オレンジとホワイトのグラデーションが印象的なデザイン。 フレーム

⭐️速さ × 軽さ × 快適性 = 完成形

「軽くて速いバイクが欲しい、でも長時間乗っても疲れにくい」――そんなわがままな願いを叶えてくれるのが、Cannondale(キャノンデール)のSuperSix EVO Hi-MODです。レースバイクとして長年高い評価を得てきたSuperSixシリーズが、最新の技術を搭載してアップデートされました。

この記事では、スペック・実走性能・ライバルモデルとの比較・そしてどのようなライダーに最適かを、具体的な数値や図表を交えながら分かりやすく解説していきます。

SuperSix EVO Hi-MODは何が進化したのか

キャノンデールのSuperSix EVO Hi-MODは、毎回モデルチェンジのたびに完成度を高めてきた「レースライダーのためのバイク」として知られている。

Cannondale SuperSix EVO Hi-MODのフレームセット。エアロ性能を強化した設計で、軽量かつ剛性の高いカーボンフレームが特徴。オレンジとホワイトのグラデーションが印象的なデザイン。

  • 軽量化と高機動性を保ちながら、エアロ性能を大幅向上
  • ロングライドでの便利性や疲労減渟性を高める
  • レースシーンでの正確性と化けるハンドリング性能を実現

この三点が新型SuperSix EVO Hi-MODを大きく変えたポイントとなっている。


🔧進化したHi-MODフレームの中身

SuperSix EVO Hi-MODの最大の特長は、超軽量かつ高剛性な「Hi-MODカーボンフレーム」です。これは高弾性カーボン素材を用いることで、素材量を抑えつつも高い剛性を維持できる構造。結果として、770g(56サイズ、塗装済)の軽量フレームが誕生しました。

▶ スペック比較表:現行 vs 前モデル

項目現行Hi-MOD前モデル
フレーム重量約770g約866g
フォーク重量約370g約368g
カーボン素材Hi-MOD(Series 0)Hi-MOD(旧構成)
BB規格BSAスレッド式BB30a
空力設計Deltaステー + 一体型コクピット従来の丸型形状

空力面では、新たに採用された「Deltaステー」構造により、空気抵抗を大幅に削減。Cannondaleの発表によれば、時速40kmでの走行時に約12Wの出力をセーブでき、エネルギーロスを抑える設計です。

また、ねじ切り式のBSAボトムブラケットにより、整備性と互換性が向上。ライダー自身がメンテナンスしやすいという点でも高評価です。

【特徴と性能】超バランスのとれた体

▶ エアロダイナミクスの進化

SuperSix EVO Hi-MODの最大の特徴は、前代機と比べてエアロ性能が大幅向上したことだ。風速48km/hの速度での浮力を前代機よりも小さくし、レース中の能力の減耐を実現。

Cannondale SuperSix EVO Hi-MODのフレームのクローズアップ。エアロ性能を重視した滑らかな形状と、高剛性なカーボン素材が特徴。ブラックのシンプルなデザインが洗練された印象を与える。
  • 新型フレームプロファイルが風速小減に効く
  • 低減耐シートポストを採用
  • ケーブル類もエアロ性能を想定した内部配線型

▶ 剛性とパワー伝達性

BB部分ヘッド回りの剛性を上げることで、ペダリングロスの減像を大きく向上させている。ハイモッドモデルの濃密なカーボン配紙により、パワーを損失することなく少ない力でかけ抜ける。

▶ 軽量性と発動性

Cannondale SuperSix EVO Hi-MODのフレームセット。エアロ性能と軽量性を兼ね備えた設計が特徴。深みのあるワインレッドからブラック、ネオンイエローのグラデーションが個性的なデザインを演出している。

フレーム重量は約1,000g前後。

これはエアロロードモデルの中でも最高レベルの軽さであり、発動の気持ちよさを手に入れた。


🏍️実走インプレッション:走ってわかる真価

▶ 登坂性能(ヒルクライム)

勾配7%・距離3kmの登坂テストでは、前モデルよりも約14秒短縮。高剛性かつ軽量なフレームにより、踏力がロスなく推進力へと変換され、ダンシングでもフレームのたわみがほとんど感じられません。

▶ スプリント性能

スタートダッシュやアタックにおいて、踏み出しのキレが抜群。ペダルを強く踏み込んだ瞬間、フレーム全体が素早く反応し、瞬間的にスピードが乗ります。高剛性ながらも突き上げ感が少なく、パワー系ライダーに最適です。

▶ 巡航性能(エアロ効果)

35〜40km/hの速度域での巡航が安定し、風抜けの良さを体感。メーカー公称の空力性能向上により、前モデル比で最大45%の空気抵抗削減が実現されており、特にロングスプリントや集団走行でアドバンテージを得られます。

▶ コーナリング性能

下りの高速コーナーでも安心感が高く、軽快でありながらブレのない安定したライン取りが可能。ジオメトリのバランスがよく、ハンドリングは非常に自然です。

▶ ロングライドでの快適性

エアロロードとしては非常にしなやかで、Deltaステーや細身のシートチューブが細かな振動を抑制。100kmを超えるロングライドでも疲労感が残りにくく、快適性の高さが際立ちます。

▶ 総合星評価(★5段階)

性能項目評価
登坂性能★★★★★
スプリント性能★★★★★
巡航性能★★★★☆
コーナリング性能★★★★☆
快適性★★★★☆

📊他モデルとの比較:同価格帯ライバルとどう違う?

項目SuperSix EVO Hi-MODTrek Émonda SLRSpecialized Tarmac SL7
フレーム重量約770g約698g約800g
空力性能★★★★☆★★★☆☆★★★★★
快適性★★★★☆★★★☆☆★★★★☆
ハンドリング★★★★☆★★★★★★★★★☆
価格帯約110〜130万円約130万円〜約120〜140万円

SuperSix EVO Hi-MOD の優位性:

  • 軽量性はÉmondaに迫り、エアロ性能はTarmacに肉薄
  • 快適性と整備性では両者を上回るバランス型
  • 特に**「万能性」や「将来の成長」**を重視するライダーに最適

📅どんなライダーにおすすめ?

▶ タイプ1:レース志向のアスリート

  • 剛性・反応性・エアロ性能すべてが揃った「勝つための機材」

▶ タイプ2:成長中の中級ライダー

  • 高性能なのに扱いやすく、アップグレードしながら長く乗れる

▶ タイプ3:ハイエンド志向のこだわり派

  • デザイン性・所有感・パフォーマンスを満たす1台

また、BSA規格のボトムブラケットや一体型コクピットにより、ホイールやコンポーネントのアップグレードにも柔軟に対応。成長に合わせて化けるポテンシャルを秘めています。

【まとめ】SuperSix EVO Hi-MODはどんなバイクなのか?

軽量性・剛性・エアロ性能のバランスが最高レベルで整ったバイク
ヒルクライム・クリテリウム・ロードレース、どのカテゴリーでも使える万能機
特にレース志向のライダーが求める走行性能を備えている
巡航スピード維持能力の高さが魅力、プロライダーの信頼も厚い

SuperSix EVO Hi-MODは、「最速のオールラウンドエアロロード」としての地位を確立した。これを手にすれば、ライダーの実力を最大限引き出せることは間違いない。

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