新世代エアロロード:MERIDA REACTO 9000の紹介

フレーム

ジロやツールでの活躍が記憶に新しいMERIDAのエアロロードバイク『REACTO 9000』。2021年にフルモデルチェンジしたこのモデルは、軽量オールラウンドモデル「SCULTURA」と並ぶエアロ性能と快適性を両立させた注目のバイクです。特に、「REACTO 9000」はプロ選手が使用するのと同じフレーム素材「CF5」を採用し、これまで以上に空力性能と快適さを両立しています。

特徴と長所

  1. Reynolds製エアロホイールとREACTOエアロフォークが生み出す卓越した空力性能
  2. REACTOのフレームデザインと一体化するFSA ACRセミインテグレートコックピット
  3. SRAM FORCE AXSによる完全ワイヤレス変速

*メーカーより抜粋

1.空力性能と快適性のバランス

 CF5素材のフレームと進化したフロントフォークが、従来よりも高い空力効果を発揮。特にフロントフォークエンドの形状を切り落とすデザインが、風抵抗をさらに軽減します。また、低い位置に配されたシートステーは、路面からの振動を抑え、長時間のライドでも疲労が少ない快適な走りを提供してくれます。

2. DISCクーラーによる安心のブレーキング性能

 リムブレーキに比べ、DISCブレーキはブレーキング時に熱がこもりやすいのが難点。しかし、この「DISCクーラー」により、4分間のブレーキング状態で約35℃の冷却効果が得られます。これは、山岳コースや長い下り坂で頻繁にブレーキを使用する際に安心できる嬉しい機能です。

3. 最新のドライブトレインとパワーメーター

 このモデルには、完全無線の「SRAM FORCE e-TAP」が搭載されています。シマノやカンパニョーロと異なり、スラムはワイヤレスでシフトを操作でき、スマートフォンでカスタマイズやアップデートも可能。さらに、パワーメーターが標準装備されているため、パワーベースのトレーニングをするライダーにとって理想的な一台です。

4. 軽量かつエアロなホイールセット

 「REYNOLDS BLACKLABEL 60 DB」ホイールはリムハイト60mmでありながら、重量はわずか1,540gと非常に軽量。ワイドリム(21mm)により、28Cや30Cのタイヤとも相性がよく、安定した走行が可能です。また、高いノッチ数で知られる「INDUSTRY NINE」のハブが採用されており、反応性・加速性がさらに向上。スピードに乗るときの爽快感が味わえるでしょう。

5. カーボンボトルケージ付きの贅沢仕様

 100万円を超える完成車らしく、2つのカーボンボトルケージが標準装備されており、細かいところまで配慮が行き届いています。

どんなライダーにおすすめ?

この「REACTO 9000」は、速さと空力性能を求めるライダーに最適です。エアロロードながら軽量で、アップダウンの多いコースも難なくこなせるため、山岳コースやレースを想定したライドにもおすすめ。また、プロレベルの快適性と安定性を追求したい人には、これ以上ないパートナーとなるでしょう。

レースやイベントで輝きを放ちたいと考える人に、ぜひ一度乗ってほしい一台です。

MERIDA REACTO 9000の評価

『REACTO 9000』の各項目について、もう少し分かりやすく説明していきます。

1. ハンドリング

エアロロードとして空力を重視しつつも、コーナリングや方向転換がスムーズで、特に高速域での安定感が素晴らしいです。標準装備の一体型ハンドル「Team SL 1pCockpit」は剛性が高く、ハンドルが握りやすい形状で、操作性が良好。高速走行でもライダーの思い通りに動いてくれるハンドリングが魅力です。

2. 振動吸収性

シートステーが従来よりも低めの位置に配置され、さらに新しいCF5素材が使われていることで、路面から伝わる振動を効果的に吸収します。これにより、長距離でもライダーの疲労が少なく、快適な乗り心地を提供してくれる設計になっています。エアロバイクでありながら、路面の荒れた箇所でもしっかりと振動を抑えてくれるので、快適性も大きな特徴の一つです。

3. 反応速度

このバイクは、「INDUSTRY NINE」の高性能なハブと、軽量な「REYNOLDS BLACKLABEL 60 DB」ホイールの組み合わせによって、ペダリングに対する反応が非常に速く、瞬時にスピードに乗ることができます。ペダルを踏み込むと、バイク全体がダイレクトに反応してくれるので、スプリントや加速が必要な場面でのレスポンスの良さはピカイチです。

4. ペダリング効率

「SRAM FORCE e-TAP」の無線変速機により、スムーズで効率的なペダリングが実現。完全無線なのでシフトチェンジが簡単で、しかもスマホで調整が可能なため、ライド中にも細かいカスタマイズができます。また、標準装備のパワーメーターが、トレーニングやレースに役立つデータを提供してくれるので、パワーベースのトレーニングを目指すライダーにも非常に適しています。

5. ダウンヒル安定性

空力に優れたフレーム設計と「DISCクーラー」の搭載で、長い下りでも熱をしっかり抑えてくれるので、安全にブレーキングが可能です。また、60mmリムハイトのホイールが安定性を高め、下り坂でも安定してスピードをコントロールできるので、下りの多いコースでも安心して攻められます。

『REACTO 9000』は、速さと空力、そして快適性を兼ね備えたバイクで、どんな道でも高いパフォーマンスを発揮してくれるので、レース志向のライダーにも、長距離を快適に楽しみたい方にもぴったりです。


『MERIDA REACTO 9000』の各項目について、次のように評価します。

項目評価(5点満点)解説
ハンドリング4.5エアロロードながらも扱いやすく、特に高速域での安定性が高いです。一体型ハンドルによる剛性とコントロール性も好印象。
振動吸収性4.0シートステーの位置を低くした設計やCF5素材のフレームが、路面からの振動を吸収し快適性を高めています。長距離でも疲れにくい仕様。
反応速度5.0ハブに「INDUSTRY NINE」を採用し、ホイールとフレームの反応性が非常に優れています。ペダリングに対するレスポンスもトップクラス。
ペダリング効率4.5スラムの無線変速機とパワーメーターがペダリング効率を向上させ、パワーをしっかりと推進力に変換します。上り坂でも力強いパフォーマンスを発揮。
ダウンヒル安定性4.5空力効果とDISCクーラーが、ダウンヒルでの安定性と安全性を確保。60mmリムのホイールがさらに走行安定性を高め、下り坂での操作も安心です。

このように、REACTO 9000はエアロ性能と快適性を両立し、さまざまな走行条件に対応できる高い総合力を持っています。

気になるエアロ効果は?

MERIDA REACTO 9000のエアロ効果は、これまでのモデルと比べても進化しており、実際の風洞実験やシミュレーションデータを基に空気抵抗が大幅に削減されています。たとえば、時速40kmでの巡航時において、従来モデルよりも約10%の空気抵抗が削減されており、長距離でのライドや高速巡航で少ない力での走行が可能になります。さらに、フォーク形状やフレーム設計に至るまで風を受け流す設計が施され、ハンドリングのしやすさも確保。これにより、特に平坦な道での巡航速度が上がりやすく、スピードを維持しやすいバイクとして評価されています。

MERIDA REACTO 9000のジオメトリーの特徴

REACTO 9000のジオメトリーは、エアロロードとしてのスピード性能を最大限に活かすために設計されています。そのため、空力効率が良く、アグレッシブなポジションが取れるのが特徴です。以下、ジオメトリーのポイントを説明していきます。

1. エアロ性能を活かす低いヘッドチューブ

ヘッドチューブが低めに設計されているため、前傾姿勢が取りやすく、風の抵抗をしっかり抑えることができます。これによって、スピードを出しやすく、特に平坦や高速巡航でエアロバイクらしいメリットが感じられます。ライダーがより低いポジションを取れるので、空気抵抗を減らし、巡航スピードを維持しやすい構造です。

2. 長めのホイールベースで安定性を確保

REACTO 9000は、エアロ性能だけでなく、長距離やダウンヒルでの安定感も考慮されています。そのため、ホイールベースが少し長めに設定され、安定性が高くなっています。これにより、下り坂や高速コーナーでもバイクがぶれにくく、しっかりと地面に張り付くような安定感があるので、スピードを落とさずにコーナーを攻められます。

3. ステムとシート角のバランスで、快適性とパワー伝達を両立

トップチューブとシートアングルのバランスが取れており、ハンドルからサドルへの移動もスムーズで快適です。また、ペダルを踏んだ時にしっかりとパワーを路面に伝えることができるため、上り坂やスプリント時の加速が優れています。シート角がやや立っているので、よりパワーを伝えやすい効率的な姿勢が取りやすく、特にパワーベースのライディングを意識するライダーにとっては理想的な設計です。

4. ダウンチューブとフォークのエアロデザイン

ダウンチューブとフォークの形状は、風の流れをスムーズにするエアロ形状が採用され、ジオメトリー全体が「空力」と「剛性」を追求しています。ダウンチューブが幅広くなっているため、前方からの風を整流し、サイドの風にも強い設計になっています。また、フロントフォークもエアロを意識した設計で、安定感と風の抵抗を抑えた効率の良い走りを実現しています。

REACTO 9000は、エアロロードらしく風の抵抗を減らす設計が光っていて、特に低めのヘッドチューブが前傾姿勢を取りやすく、スピードをしっかり維持できます。また、ホイールベースがやや長めで、下りや高速コーナーでも安定性が抜群です。ペダリング時のパワーが効率よく伝わるシート角も絶妙で、特にスプリントや上り坂での加速が力強く感じられるでしょう。 全体的に、空力性能と安定感を兼ね備え、長距離でも疲れにくく、スピードを出しやすいジオメトリー。レース志向のライダーから、安定した走行を求める方まで、幅広いニーズに応えるバイクです。

MERIDA REACTO 9000 – 空力と安定性を兼ね備えたエアロロードの魅力

MERIDA REACTO 9000は、エアロバイクの強みを最大限に活かしながら、快適性と安定性も両立させた一台です。低いヘッドチューブで風の抵抗を抑え、長めのホイールベースで下りや高速走行でも安定感を発揮。SRAMの無線変速やDISCクーラー、INDUSTRY NINEの高反応ハブなど、細部に至るまで高性能パーツが盛り込まれています。

エアロ性能を追求したいライダーはもちろん、レースやロングライドでの快適な走りを求める方にもピッタリ。実用性と速さを兼ね備えたREACTO 9000が、ライドをワンランクアップさせてくれること間違いなしです。

MERIDA ( メリダ ) ロードバイク REACTO 9000 ( リアクト 9000 ) パールホワイト / シルバーティール ( EW47 ) 47 / XXS (適応身長目安160-170cm前後)

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