最適なサドル選びのコツと用途別おすすめサドルガイド

サドル

ロードバイクのサドル選びは、乗り心地やパフォーマンスに大きな影響を与える重要な要素です。選び方の基準としては、用途やライディングスタイル体型や骨盤の幅、そして快適性や軽量性のバランスが挙げられます。以下では、サドル選びのポイントと、用途別におすすめのサドルを紹介します。

サドル選びのコツ

ロードバイクに乗る際、快適さとパフォーマンスを両立するために重要なポイントの1つがサドル選びです。自分に合わないサドルを選んでしまうと、長時間のライドで痛みや不快感が生じ、ライディングパフォーマンスにも悪影響を与えることがあります。この記事では、初めてサドルを選ぶ際に失敗しないための基準とポイントを紹介します。

サドルの形状

サドルには、フラットタイプやアーチ型など、さまざまな形状があります。基本的には、以下のような選び方が一般的です。

  • フラットサドル:腰を前傾させたエアロポジションで走るレース志向のライダーに向いています。
  • アーチ型サドル:長距離ライドやツーリング向けで、ゆったりとした姿勢でのライディングに最適です。

サドルの幅

サドルの幅は、骨盤の構造に影響を与えます。サドルが狭すぎると骨盤がうまく支えられず、お尻の痛みを引き起こす可能性があります。逆に広すぎるサドルは、脚が干渉してペダリングの効率が落ちることがあります。

  • 骨盤の幅に合わせて適切なサドルの幅を選ぶことが重要です。多くのショップでは、サドルのフィッティングサービスを提供しているため、実際に測定してもらうと安心です。

サドルのクッション性

サドルにはクッション性が異なるタイプがあります。レース志向のライダーは薄めのクッションを好む傾向にありますが、ツーリングや通勤ライドでは、振動吸収性に優れたクッション性のあるサドルが選ばれることが多いです。

  • ジェル入りサドルは、長時間のライドにおける振動や衝撃を緩和してくれるので、長距離ライドをするライダーにはおすすめです。

サドルの素材

サドルは、レザー、人工皮革、カーボンなどの素材で作られています。それぞれの素材によって、耐久性や重量、快適性が異なります。

  • カーボン製サドルは非常に軽量で、レース用として人気ですが、硬さがあり、快適性はやや低い傾向があります。レザーや人工皮革製サドルは、耐久性と快適性があり、一般的なロードバイクライダーに好まれます。

サドルの硬さと柔らかさ

一般的に、柔らかいサドルは短距離や通勤用に向いており、硬いサドルは長距離やレース向けです。硬いサドルは、ペダリングの効率を高めるため、競技志向のライダーに好まれます。

  • 短距離ライドなら柔らかめのサドルでも問題ありませんが、長距離ライドでは、しっかりとサポートしてくれる硬めのサドルが適しています。

サドルの重量

軽量化はレース志向のライダーにとって重要な要素です。サドルの重量を削減することは、全体のバイクの軽量化に寄与しますが、快適性を犠牲にしないバランスが重要です。

  • カーボン製のサドルは軽量ですが、価格が高く、振動吸収性は低いです。軽量化を求めるなら、クッションと重量のバランスが取れたサドルを選ぶのがベストです。

ライディングスタイル

  • レース志向: 空気抵抗を減らすために前傾姿勢を取ることが多いレース志向のライダーには、フラットで硬めのサドルが適しています。ペダリングのパワーをしっかりと伝えることができるため、パフォーマンスを重視する人に向いています。
  • ロングライド/ツーリング志向: 長時間座り続けるライドには、快適性を重視したクッション性のあるサドルが良いです。骨盤をしっかり支える広めのサドルや振動吸収に優れたものがベストです。

骨盤の幅とサドルの形状

  • 骨盤が広い人は、広めのサドルが適しており、狭いサドルでは骨盤が安定せず、痛みが生じやすくなります。サドル選びには、骨盤幅を測定することが重要です。
  • フラット型とアーチ型の違いはライディングポジションに大きく影響を与えます。前傾姿勢ならフラット型、ゆったりとしたポジションならアーチ型が良いでしょう。

クッション性と素材

  • レース用のサドルはクッションが少なく硬めのものが多いですが、効率的なパワー伝達が可能です。短時間のレースやハイペースなライドに向いています。
  • ロングライド用では、ジェル入りやクッションが効いたもの、振動吸収性の高い素材が採用されたサドルが快適です。

用途別おすすめサドル

レース用サドル

  • Fizik Arione: フラットな形状で前傾ポジションに適し、軽量かつ硬めの設計。エアロダイナミクスを追求するライダーに人気。

高い割合でシリコンとクロムを含む新しい合金を使用したサドルレールです。この素材は、重量比強度に優れており、チタン合金に近い剛性を持ち、8%の重量削減を実現しています。配合されたクロムにより、耐腐食性が向上し、信頼性の高い中空構造を採用しています。製造には、新しい曲げ工程や装置が導入されており、その結果、ストレス・テストにおいて標準的なチタン製中空レールをはるかに超える性能を発揮しています。


  • Selle Italia SLR Boost: 軽量で硬いサドル。パワフルなペダリングをサポートし、短距離レースやスプリント向き。

SLR Boostは、軽量設計と革新的な素材の使用により、ENVEが選んだサドルです。Superflowのリリーフカットアウトと実証済みのSLR形状を組み合わせることで、長距離ライドでも幅広いライダーに快適性を提供します。さらに、カスタムのミシン目とさりげないロゴが、Selle Italiaの伝統とENVEのデザインを統合しています。アッパー素材には、Soft-Tekと呼ばれる特殊ポリウレタンカバーを採用し、優れたフィット感と快適性を実現しています。SLR Boostは、カーボンレールとチタンレールの2種類のレールオプションがあり、130mmと145mmの2種類の幅から選択可能です。

2. ロングライド/ツーリング用サドル

  • Brooks C17 Cambium: クラシックなデザインと耐久性を兼ね備え、快適性が高い。振動吸収性に優れており、長時間のライドでも快適。

CAMBIUM C17 CARVED ALL WEATHERは、街のりからツーリングまで使用できるスタンダード幅のツアー・トレッキングモデルです。サドルトップに施された穴あき加工により、不快な圧迫を防ぎ、ノーマルモデルよりもしなやかな座り心地を実現しています。ALL WEATHERラインでは、CAMBIUMの特徴である硬化天然ゴムベースのハンモック効果を維持しつつ、防水性と高い耐久性を備えたナイロントップカバーを採用しています。これにより、冬の風雨や雪、夏の日差しといったさまざまな環境でも安心して使用できます。さらに、新採用のファイバーグラスバックプレートには、サドルバックなどに使用できるループが付いており、利便性も向上しています。CAMBIUM C17 CARVED ALL WEATHERは、多様なライディングスタイルに対応する理想的なサドルです。


  • Selle SMP TRK Gel: 人間工学に基づいたデザインで、骨盤をしっかりサポート。ジェル素材によるクッション性で、ロングライドに最適。

SMP TRKは、SMPを初めて導入する方におススメのモデルで、最も安価なサドルです。お求めやすい価格でSMPの機能を体感でき、豊富なパッド量により長距離サイクリングも安心です。さらに、自己成形ゲルを追加することで、解剖学的に負荷がかかるポイントへの圧力を30%減少させるように設計されています。                                            このサドルは、汚れや擦れに強い表皮素材を使用しており、日頃のお手入れも簡単です。特に、クロスバイクに最適なデザインとなっています。                            また、座骨幅が狭めから広めまでの幅広いライダーをカバーし、表皮の接着には接着剤や固定具を使わずに装着できるSMP VACUUM TECHを採用しています。これにより、より高い快適性を提供し、様々なライダーに対応する理想的な選択肢となっています。

3. クライミング向けサドル

  • Prologo Dimension NDR: 短めで幅広の形状が特徴。上り坂での安定感があり、長距離クライミングに適した軽量サドル。

NDRサドルは、3mmのパッド増量とラウンド形状により、オンロードからオフロードまで幅広く対応し、ロングライドにもお勧めのモデルです。ラウンド形状は、自然な骨盤の回転をサポートし、サドルとの擦れを改善します。

ショートノーズデザイン(従来のサドルより35mm短い)は、特にエアロポジションで圧力をより均等に分散し、快適性を向上させます。また、より広いPASチャネルによって、軟組織の圧迫を軽減し、しびれをなくし、血流を確保します。

サイドプロテクターが装備されており、引っかき傷や裂け目、破れを軽減します。NDRは、最高の国際的な専門家チームと協力してテストおよび開発されており、絶対的な快適さ、パフォーマンス、軽量性を保証します。これにより、様々なライディングスタイルに最適な選択肢となっています。


  • Specialized Power Arc: 前傾ポジションを取りやすく、登りでのパワー伝達を最適化する設計。クライミングに特化した高剛性モデル。

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4. 通勤・街乗り用サドル

  • Ergon SMC Core: 快適さを重視した設計で、衝撃吸収機能が優れている。短距離でも長時間でも快適に乗れるサドル。

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このマウンテン向けコンフォートサドルは、路面からの衝撃や振動を効果的に吸収する「コア」**を搭載しています。クロモリ中空レールとナイロンコンポジットシェルを使用し、快適性を高めるコンフォートフォームを採用することで、長時間のライディングでも疲れにくい設計となっています。

このサドルは、マウンテンバイクライダーに必要な快適さとサポートを提供し、様々な地形でのパフォーマンスを向上させる理想的な選択肢です。


  • selle-ROYAL ( セラロイヤル ) サドル R.E.MED : 街乗りや短距離ライドに適したクッション性の高いサドル。通気性の良いデザインで、暑い日でも快適。

R.e.medサドルは、オステオパシー理論に基づいた3つのゾーンを設けることで、サドルにかかる圧力を常時再分配し、痛みのない快適なライディングを提供します。オステオパシー理論は、身体全体が一つのユニットとして機能し、自己治癒力を発揮する考え方に基づいています。

このサドルには、ライダーのポジションに応じて圧力を再分配できるアクティブゾーン、サポートゾーン、リカバリーゾーンがあり、サドル先端と骨盤部分にメモリーフォームを使用することで、衝撃を吸収します。さらに、センターの穴と溝により、快適なライディング体験を提供します。

5. 女性用サドル

  • Selle Italia Diva Gel Flow: 女性向けに設計されたサドルで、中央にカットアウトがあり、骨盤をサポートしながら圧迫を軽減。

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数年にわたる研究から生まれた女性専用GELフローサドルは、快適性を追求した厚めのパッドを備えながらも、すっきりとしたサイドシェイプでスタイリッシュなデザインが特徴です。ロードバイクにもよく似合うこのサドルは、長時間のライディングでも快適さを提供し、女性ライダーに最適な選択肢です。


  • Specialized Power Expert Women: 女性の体型に合わせたデザイン。パワー伝達を重視しつつ、快適さも両立。

まとめ:自分に合ったサドル選びのポイント

自分に合ったサドル選びは、ロードバイクライディングの快適性やパフォーマンスに直結します。まず、サドルの形状、そして骨盤の幅を確認し、自分の体型に適したサドルを選びましょう。さらに、クッション性硬さも重要な要素です。特に、長時間のライディングには振動吸収に優れたサドルが必要です。

次に、用途に応じてサドルを選ぶことも大切です。レース用サドルロングライド用サドルでは、求められる特性が異なるため、自分のライディングスタイルに合わせた選び方をすることが必要です。例えば、レース志向のライダーにはフラットで硬めのサドルが適していますが、ロングライドには柔らかくて快適なサドルが理想です。

さらに、サドルの調整方法取り付けも見逃せません。適切な高さや角度に設定することで、より快適な乗り心地を得ることができます。サドルの試乗を行い、実際にフィット感や使用感を確認することも重要です。

最後に、サドル選びは個々の体型やライディングスタイルによって異なるため、自分に合うサドルを見つけるために時間をかけて検討しましょう。これらのポイントを踏まえた上で、最適なサドルを選ぶことで、快適で楽しいライディングが実現できます。

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