まずな、泣くのはいい。でもずっとそこにいんなよこのヤロウ–
失恋ってのは、心にドカンと穴が開くもんだ。
誰だってつれぇよ、歳なんか関係ねぇ。
若くたって、オッサンだって、ババァだって、みんな心に重りをぶら下げて生きてんだ。
でもな、そこで止まってちゃダメなんだよ。
そいつを抱えたままでも、チャリは漕げるんだよ。
涙が出るならサングラスかけて、グローブしっかり締めて、走り出せよ。
なぜロードバイクで海なのか?
バッキャロー、振られたからってよォ、そんなクヨクヨすんじゃねぇよ…。
心が沈んだ?まぁ、そういう時もあるよな。
だけどな、家でジメジメしてたって、余計にカビ生えちまうだけだぞ、コノヤロー…。
いいか、そんなクソみてぇな気分、ぶっ飛ばすにはよ、ロードバイクだ、間違いねぇ!
海までの道をよ、死ぬ気で漕いでみろ。
汗だくだくで、足ガクガク、息もゼェゼェだ…。でもな、それが生きてるって証拠なんだよ、バカヤロー。
海風にな、逆らって必死に漕ぐんだよ。
顔に潮風バシバシ当てながら、体ボロボロにして、それでも前に進むんだ。
そしたらよ、心に絡みついてた鎖なんか、いつの間にかブッ千切れてんだぞ、オイ…。
ロードバイクってのはな、ただの乗り物じゃねぇんだ。
魂の洗濯機だよ、バカヤロー…。
余計なクヨクヨも、みっともねぇ未練も、ぜんぶまとめて、海にドカーンとぶん投げちまえ!
そしてな──
最後には、ふっと気づくんだよ…。
「俺、まだ戦えんじゃねぇかコノヤロー…」ってな。

海を目指すコース選びはよォ、命賭けだバカヤロー!!
てめぇ、ナメたコース選んでヘラヘラしてたら、クソみてぇな渋滞と排ガスまみれになって、心まで腐っちまうぞオイ!!交通量の多い道なんか走ってみろ、ボコボコにされんぞコンチクショウ!!
選ぶならよォ、自然ドッカーン!景色バッキバキ!そんなルートじゃねぇとダメだ!!道端に草生えてっか?虫飛んでっか?それが最高なんだよバカヤロー!!
ゴールもな、ちゃんと気合い入れて決めろ!!テキトーじゃダメだ!自分が「うぉぉぉ!」ってなるビーチか、絶景ブチかましてるポイントにすんだよ!!
たとえばな、
• 湘南:江の島方面
海岸線ドーン!潮風ドカーン!走りながら叫びたくなるくらい爽快だバカヤロー!!
• 伊勢志摩の海岸線
地獄のアップダウン地獄だコノヤロー!膝ガクガクでもやめんじゃねぇ!越えた先にはな、魂揺さぶる絶景が待ってんだよ!!
ゴールが近づくとよ、潮の香りがブワァァッてきやがる!!その匂い嗅いだ瞬間な、心のドロドロしたモンがスゥゥ〜って抜けていくんだよ!!
そして、叫べ──
「俺はまだやれるんだバカヤロー!!生きてるぞコノヤロー!!!!」
ってなァァァァァ!!!!!!

第1章:傷心のスタート地点に立ったバカヤロウへ
バカヤロウ。振られたぐらいで家ん中でウジウジしてんじゃねぇってんだ。
いつまでもスマホ握りしめて、「既読ついた」とか「返事こねぇ」とか、
そんなんで頭ん中グルグルしてる暇があったらな、チャリにまたがって漕げ!
人生ってのはな、漕がねぇと進まねぇのよ。止まってたって景色は変わんねぇ。
心がズタズタだろうが、呼吸が浅かろうが関係ねぇ。
まずは外に出て、ペダル踏むんだよ。
誰もわかっちゃくれねぇ。
でもな、チャリは裏切らねぇ。漕いだ分だけ前に出る。
そいつを信じろ、このヤロウ。
第2章:ペダルを踏め、このヤロウ
ペダルってのはな、踏めば踏むほど本音が出るんだよ。
「あいつが悪い」とか「俺がダメだった」とか、いろいろ頭をよぎる。
でもな、漕ぎ続けてりゃ、そんなもん全部汗になって流れてくんだ。
ギアが重てぇ?関係ねぇ!
向かい風がキツイ?関係ねぇよ!
そういうもんなんだよ人生ってのはよ!
苦しい坂にさしかかるたびに、
「ああ、俺こんなに痛かったんだな」って気づくんだ。
その痛みと一緒に、ペダルを踏め。このヤロウ。
第3章:海にたどり着くまでは、甘くねぇ。でもそれがイイんだよ
この道のりはな、甘くねぇ。
足はパンパン、ケツも痛ぇ、喉はカラカラ、

途中で心が折れそうになる。でもよ、それがイイんだよ。
風と坂道が、ただの物理的な困難じゃなくなってくんだ。
漕いでるうちに、「振られた」ことより、
「今、自分に何ができるか」が見えてくる。
つらさに耐えて、泣きたくなって、
でも踏み続けてると――
いつしか、心が浄化されてんだよ。
本当の意味で泣けるのはな、
そういう時だけだ。
第4章:ようやく見えた水平線
やっと見えた、海。水平線ってやつだ。
遠くに、でもハッキリと見える。
もう泣けなかった。でも、心がスッと軽くなったんだ。
潮のにおいがして、空の色も違う。
自分が走ってきた道を振り返ると、
あんなにキツかった坂道が、
今じゃ「よくやったな」って褒めてくれてる気がするんだよ。
あの人との思い出、ちゃんと意味があった。
でももう、それに囚われる必要はねぇ。
俺は俺の道を行く。チャリのタイヤがそう言ってた。
海に着いたらどうする?
海を目指して血反吐吐くぐれぇ必死に漕いだらよォ!!
まずチャリぶん投げて、その場に立ち尽くせバカヤロー!!!
そして、目ん玉ひん剥いて、海を全身で感じろってんだコノヤロー!!!
波の音だ!!ザバァーン!ザバァーン!って押し寄せるそのリズムに耳すませ!!!
そんでな、頭ん中のクソみてぇな後悔も、情けねぇ涙も、全部波にぶん投げろ!!
ここで深呼吸だバカヤロー!!
思いっきり潮風吸い込め!肺が痛ぇぐらい吸い込め!!
そして、心の奥底に叩き込め!!!──「次の一歩」はてめぇで決めんだってな!!!
振られた?ハァ!?
そんなもん、人生の小石みてぇなモンだバカヤロー!!!
後悔?クソ喰らえだ!!!
むしろな、ここまでの道のり全部が、新しいオレ様を作ったんだって叫べバカヤロー!!!
そして拳突き上げて言え──
「オレはここから始まるんだバカヤロー!!!」
「まだまだ終わんねぇぞコノヤロー!!!」
ってなァァァァ!!!!!!

第5章:帰り道は、もうメソメソしねぇ
帰り道。
来たときは重てぇ荷物背負ってる気がしてたのに、
なんか体が軽ぇんだよ。
心も、な。
コンビニでアイス食ったり、
景色を楽しんだり、
さっきまで見えなかったものが、どんどん目に入ってくる。
「あれ?こんなとこに花あったっけ?」なんてな。
そして気づく。
「ああ、俺、前よりちょっとだけマシになってるな」って。
泣くのをやめたんじゃねぇ。
泣かなくて済むようになったんだ。
最後に
振られた痛みだァ!?
そんなモンよォ、泣きながら抱えてたって腐るだけだバカヤロー!!!
ロードバイクにまたがって、全開ダンシングでぶっ飛ばして、心のドロドロ全部引きずり出してやんだよコノヤロー!!
苦しい?キツい?バッキャロー!!それが生きてる証拠だろうがよ!!!
汗ダラダラ流しながらよ、顔面歪めて、必死にペダル回して、
道中の景色、吹き付ける風、足の痛み、全部まとめて引っ掻き回して、
最後には海に向かって叫んでやんだよ!!!
「てめぇの痛みなんざ、全部ぶん投げてやったぞコノヤロー!!」ってな!!!
見ろよ、あの海のデカさ!!
自分のちっぽけな悩みなんざ、一発で飲み込んじまうんだバカヤロー!!!
そしてな、胸張って言え!!!
「失恋はロードバイクで治すんだよバカヤロー!!!」
信じろ!!
信じて、新しいスタート、拳突き上げて叩きつけろコノヤロー!!!
オレたちはまだまだ終わらねぇ!!
まだ走れんだよ!!!バッカヤローッ!!!

Don’t cry over someone who wouldn’t cry over you.