ロードバイクタイヤに関連する指標の読み方や、空気の入れ方について解説します。
タイヤに表示されている指標の読み方
① サイズ表記
- 例: 700x25C
- 700: タイヤの直径(ミリメートル)。700Cはロードバイクで一般的なサイズです。
- 25: タイヤの幅(ミリメートル)。数値が大きいほど幅広で、一般的には25mm〜28mmが多くのロードバイクで使用されます。
- C: フランス式のサイズ表記で、リムのサイズを示します。ほとんどのロードバイクタイヤは「C」を使用します。
② 最大空気圧
- 例: MAX PRESSURE 120 PSI (8.3 BAR)
- PSI: ポンド・パー・スクエア・インチ(pound per square inch)の略。タイヤに入れるべき空気圧の上限を示しています。
- BAR: 気圧の単位。1 BAR = 14.5 PSI。日本やヨーロッパでは一般的に使用されます。
③ TPI (Threads Per Inch)
- 例: 120 TPI
- TPI: 1インチあたりのタイヤの繊維の数を示します。TPIが高いほど、タイヤが軽くてしなやかになりますが、耐久性が若干低くなることがあります。
タイヤの空気の入れ方
必要な道具
- ポンプ: ロードバイクにはフロアポンプや携帯ポンプが一般的です。空気圧計付きのものを使用すると便利です。
- 仏式バルブ(Presta Valve): ロードバイクのタイヤに多く使用される細いバルブです。
- バルブキャップを外す: 仏式バルブには通常、保護キャップが付いているので、まずそれを外します。
- バルブのネジを緩める: バルブの先端には小さなネジがあり、これを反時計回りに緩めます。このネジを押すと、少し空気が出ることがありますが、これは正常です。
- ポンプを取り付ける: ポンプの先端をバルブにしっかりと取り付けます。フロアポンプの場合は、レバーを倒して固定します。
- 空気を入れる: 指標に従い、適切な空気圧までポンプで空気を入れます。通常、ロードバイクのタイヤには80〜120 PSIが推奨されますが、使用するタイヤとライディング条件に応じて調整してください。
- バルブを閉める: 十分に空気を入れた後、バルブのネジを時計回りに締めます。
- バルブキャップを取り付ける: 最後に、バルブキャップを元に戻して終了です。
③ 空気圧の目安
- 低圧 (70-90 PSI): 乗り心地が良く、グリップ力が向上しますが、転がり抵抗がやや増加します。
- 中圧 (90-110 PSI): 通常の路面でバランスが良く、快適なライドが可能。
- 高圧 (110-130 PSI): スピード重視で、特に滑らかな路面やレース向け。ただし、乗り心地が固くなり、グリップ力が低下する場合があります。
定期的なチェックとメンテナンス
- タイヤの空気圧は定期的にチェックし、必要に応じて調整します。タイヤの状態や走行条件によっても最適な空気圧が変わるため、自分の好みや経験に基づいて調整することが重要です。
- 空気圧が低すぎるとパンクのリスクが高まり、逆に高すぎるとタイヤが跳ねやすくなるため、適切な圧力を保つことが安全で快適なライドの基本です。